引き戸レールの交換
本日の仕事は建具のレール交換。
動きが悪くなったり、動作時に異常な音がする場合に交換が必要になります。
基本的に戸車の交換とセットになります。
これが施工前。
ちょっと分かりにくいですね。
これが施工前のレール断面です。
私は「甲丸レール」と習いましたが、断面の形状から「凸(トツ)レール」や「山型レール」と呼ばれる事もあるようです。
イメージとしては電車の線路ですね。
少し形は違いますが
こちらのレールと仲間です。
昔の建具レールと言えば、このタイプがメインでした。
そして、こちらが施工後のレール断面です。
「Vレール」と習いましたが「ミゾレール」と呼ばれる事もあります。
このレールの仲間です。
最近の住宅では、Vレールが主流ですね。
と書きましたが、さらに最近は上吊レールが主流なので、、、、
長くなりそうですので、これは改めて。
さて、交換の話に戻ります。
断面が違うだけ?
いえいえ、性能も大きく変わります。
甲丸レールは、建具が脱線しにくいのが特徴です。
重量のある建具でも使いやすいです。
突起の上にゴミが乗らない為、小石がある外まわりでも採用されます。
しかし、突起がある分、躓きやすいのが欠点。
バリアフリーの考え方から、最近は使われなくなりました。
交換後に採用したVレール。
動作が軽快になり、音も静かになります。
段差が少ないので、躓く心配もありませんから、お子様や高齢者がいても安心です。
反面、ミゾにゴミが溜まり動作が鈍くなる事もある為、外回りでは使えません。
このように、場所に応じた使い分けが必要です。
そして、ここからが重要です。
レールを変えるだけで終わり、ではありません。
レールに合う戸車に交換する必要があります。
場合により、建具の切りつめなども必要になる場合があります。
戸車については改めて書きますが、レール、戸車のどちらも、技術よりも知識、場所や使い方に対応した商品選びが重要なので、詳しく解説できればと思います。
レール、戸車の交換で、動作が軽くなりました。
これからも長く使い続けられると思います。
さいたまの建具屋さん s.tateguya@gmail.com