構想と課題

私は、建具見習いから、サラリーマンを経て独立開業しました。
気がつけば、独立してから10年以上経っていました。
開業当初は「今日で○ヶ月」「やっと○年」と指折り数えておりましたが、今は「何年経ったかな？」という有様です。
安定経営できている証拠と言えるかもしれません。
皆様にご支援いただいているお陰だと感じております。

さて、毎日の現場作業と並行して、カタログや資料の更新を行っていますが、作りながら「こうやったほうが良いなぁ」と考え直す事が多く、作業が順調とはいえない状況です。
これは、私がお伝えしたい内容と、お客様が知りたい内容が合っていないように感じる為です。
作り手、売り手側は「どこで仕入れて、どんな技法を使って」と、苦労話（？）を盛り込みたくなるのですが、「お客様にとって有益な情報なのか？」と考えると、かえって情報過多で分かりにくくなっているかもしれません。
そこでシンプルに作り直すと、当店のオリジナル性が伝わらず、、、、となってしまうのですね。
何度も繰り返し、組み立てては壊し、どうにか形にしていく作業を行っています。
と言っても、100点満点とはいかないと思いますので、期限を定めて完成させるように努めております。

それと合わせて、もう一歩進んだ建具販売を考えています。
これは「構想」ですので、どの段階で発信できるかは分かりません。
この構想は、私が独立してから感じていた「建具の課題」に対する解決策ですので、形を変える可能性はあっても「構想で終わってしまった」という事は無いようにします。

課題。少し重い言葉ですが、明確に分かっていれば改善も容易です。
少し時間はかかるかもしれませんが、着実に進み、改善していきます。

今年も残り日数を数える段階になりましたが、同じように改善への歩みも数えられるようにしていきます。

さいたまの建具屋さん　s.tateguya＠gmail.com