段ボール襖の貼替

当店に来る襖の貼替依頼で、比較的多いのは「段ボール襖」の貼替です。
段ボール襖とは、読んで字の如く、段ボール製の襖です。
細かく言うと、本体が段ボールで、それに木製の縁（黒や茶色で塗られた枠）を接着して作られたものです。
大量生産品に多い事から「量産襖」と呼ぶ場合もあります。

段ボール襖は、ハッキリ申し上げて貼替には不向きな製品です。
と言っても「貼替できない」という意味ではございません。
普通の襖とは違った技法で貼替を行うので注意が必要という意味です。

普通の襖であれば、破けていたり、貫通穴が開いていても補修して貼る事は容易です。
しかし、段ボール襖の場合、補修が雑であれば、仕上がりに大きな差が出ます。
また、タバコのヤニ、ペットが汚してしまったなどでも、段ボール襖では大きな影響が出ます。

細かい事は個別に説明させていただきますが「段ボール襖は特殊なのだ」という事だけご理解ください。
また、既存状況次第で、完成までの日数、料金なども変わってしまう旨、ご理解いただければと思います。

当店には、他社様が貼替を行って悪い仕上がりになってしまった案件が、年に数件（多い時は10件以上）来ます。
これは、既存状況を考えずに貼ってしまった場合と、そもそも段ボール襖に適さない技法で貼ってしまった場合があります。
熟練の職人さんでも、不具合が出る場合もございます。
当店では、しっかりとした仕上がりで完成させるため、現状判断など、細かくチェックした上でお引き受けさせていただきます。
その上で、貼替をお断りするケースもありますが、お引き受けした以上は、ご満足いただける仕上がりになるように尽力いたします。

すでに年内のお申し込み受け入れは、のこり僅かとなっております。
ご希望のお客様は、お早めにご相談ください。

さいたまの建具屋さん　s.tateguya＠gmail.com