さいたまの建具屋さん

さいたま市にある襖、障子、室内ドア専門店です。

襖の柄

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襖紙には、いろいろな柄があります。
私自身、あまり意識したことがありませんが、師匠の話によれば、柄にも意味があるそうです。

例えば、この写真のような『鯉』『滝』であれば、『鯉の滝登り』がイメージできますね。
鯉の滝登りと言えば、立身出世を意味する諺です。
『出世しますように』というストレートな願掛けもありますが、鯉を『恋』に直して、恋愛成就という考えもアリでしょう。

ちなみに、滝=激流。
諺の由来となっている場所(黄河上流だったと思います)が『竜門(りゅうもん)』という名であることから、『竜門を登った鯉は龍になる』として『登竜門』という言葉にも繋がります。
登竜門=試験(関門)と考えられます。
合格祈願という使い方もできそうです。

さらには・・・・長いですね(笑)
鯉幟(こいのぼり)と同じように、こどもの健やかな成長を願うという使い方もできます。

ここまで書いた内容は、私なりの解釈です。
柄から連想できる意味、今回は『鯉の滝登り』ですが、『竹(笹)』なら『真っ直ぐ伸びる』と解釈して、これもこどもの成長を願うと使えそうです。
『桜』なら、春=物事の始まり。誕生だけでなく、新生活、ダイエット開始の決心でも良いかなぁ(笑)

柄の意味として、客間向け、寝室ではタブーというような、部屋の場所を特定するものでは無いと思います。
あくまで解釈と願掛けという使い方でよろしいかと思いますので、せっかく柄を選ぶなら、何かの意味を考えながら決めても面白いと思います。


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