襖、障子の貼替が増えてきました

襖、障子の貼替について、ここ数日だけで半月分に近い量のご注文をいただきました。
また、お見積のご依頼も増えてきております。
なんとなくの感覚ですが、日が短くなると貼替のご依頼が増えてくるように感じます。
日が短いという事は、寒さが近づいている証拠ですので、本格的な冬の到来より前に済ませてしまおうというお客様も多いのかもしれません。

当店の場合、貼替作業は、当店作業場に持ち帰って行います。
現地で施工される業者様も多いようですが、これはやり方の問題ですので、どちらが良いという事は無いと思います。
ただ、当店の作業方法では、どうしてもお預かりする期間が長くなってしまう分、寒さの影響を受けやすいかと思います。
簡易的にカーテンなどの用意はございますが、寒さを防ぐというところまでは及びません。
暖房が必要な時期になる前にご依頼いただけますようにお願いします。

さて、本日ご依頼いただいた襖の貼替ですが、実は他社様が1年前に施工した物件です。
「たった1年で貼替するの？」と私も驚いたのですが、現地を見たら「なるほど」という状態でした。
シミ、シワが酷く、とてもプロが施工したものとは思えませんでした。

本来、やり直しの工事は請け負った業者が行うべきだと思いますが、お客様が考えたのは「同じ会社に頼んだら、同じ結果になってしまう」という事でした。
確かに、同じ職人であれば大幅な改善は望めないかもしれません。
そのお考えで当店にご依頼いただきましたので、責任重大ですね。
気を引き締めて施工させていただきます。

実のところ、古い襖を貼替する場合、何かしらの不具合が出る事は珍しくありません。
ただ、「それを想定した上で施工する」という事が出来れば、それほど問題にはならないのですね。
恥ずかしながら、私も失敗を繰り返して「こういう場合は、こういう結果になるのだな」という経験を積ませていただきました。
いまだに勉強させていただくこともございますが、大きな痛手になる事は無くなりました。

今回の施工では解決方法がハッキリしておりますので、お客様に満足いただける結果になると思います。
しばしお時間頂きますが、期待してお待ちくださいませ。

さいたまの建具屋さん　s.tateguya＠gmail.com