襖の貼替 ホームセンターの襖紙でDIY

ホームセンターで、色々な種類の襖紙が手に入ります。
アイロンで貼れる、水を塗るだけ、シールタイプ、、、、
「誰でもカンタンに貼れます」と書いてあることが多いですね。

ホームセンターの襖紙（以降は市販品と書きます）と、我々専門職が使う襖紙（以降はプロ用と書きます）は、似ているようで全く違うものだとお考え下さい。
細かく説明すると長くなってしまいますが、プロ用は、繰り返しの貼替が容易ですが、市販品は繰り返しの貼替が難しいのです。
もっと言えば、市販品で貼ったら「次は貼替できない」となるケースも多いのです。

襖の貼替は、基本的には古い襖紙を剥がして、新しい襖紙を貼る作業になります。
市販品は、剥がしにくい商品が多く、無理に剥がすと襖本体にダメージを与えてしまいます。
剥がさずに貼ると、シミ、シワの原因になってしまう事もあります。

プロ用は剥がしやすいです（技法の要因もありますが）
仮に剥がさなくても、シミ、シワになりにくい技法を採用できます。
繰り返しの貼替でも、それほど大きな問題にはならないのです。

お客様ご自身が、市販品で貼替をされる場合は「今度は貼替できない」「次は新品にする」とお考えください。
当店も、市販品で貼られた襖の貼替は、お断りする事もございます。
全ての市販品がお断りの対象とは言いませんが、かなりの高確率でお断りになっておりますので、ご了承ください。
合わせて、市販品での貼替（材料支給）も対応しておりませんので、ご理解くださいませ。

さいたまの建具屋さん　s.tateguya＠gmail.com