さいたまの建具屋さん

さいたま市にある襖、障子、室内ドア専門店です。

【障子紙】和紙とは?

障子紙=(イコール)和紙と思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、ホームセンター等で売られている障子紙の殆どが和紙ではありません。
違いは素材と技法(作り方)です。
*以下、私の知識によるものですので、誤りがあるかもしれません。

まず素材ですが、一般的な障子紙はパルプ(木材)を主原料として、レーヨンやナイロンなどの繊維を混ぜたものが多いです。
パルプはコピー用紙やノートの材料なので、なじみが深いと思います。
パルプにレーヨンやナイロンを混ぜる事で、強度が強い障子紙になります。
このパルプが主原料の障子紙は、和紙ではありません。
(洋紙と言って良いのか? これは難しいところです)

和紙は、楮(コウゾ)や三椏(ミツマタ)、雁皮(ガンピ)という植物を主原料としています。
市販品には、楮にナイロンを混ぜたもの等もありますが、混ぜたものは和紙とは呼べません(私の見解です)

次に技法ですが、障子紙の殆どは機械で作られているので、市販品に大きな差は無いと考えて良いと思います。
但し『細川紙』などは、素材と技法の両方に規定があり、仮に素材が同じでも、技法が違えば細川紙を名乗る事はできません。
紙の作り方は建具屋の範疇ではありませんので詳しくは書きませんが、埼玉県小川町には、紙漉き体験ができる施設もありますので、興味のある方は体験してみては如何でしょうか?
私も子供と一緒にハガキを作りましたよ。

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