さいたまの建具屋さん

さいたま市にある襖、障子、室内ドア専門店です。

【障子の貼替】ワーロンシートの問題発覚?

今年に入り、「ワーロンシートが剥がれた」というクレームが数件、発生しました。
それも、少しの剥がれではなく、完全にめくれ上がったような剥がれです。
10年以上の販売実績がある商品なので、大きなショックを受けました。

状況をチェックすると、シート自体の“たわみ”が酷い事に気づきました。
施工直後はピンと張っていたのですが、かなり緩んでいるように感じました。

改めてワーロンシートのマニュアルをチェックすると、
●温度差10℃で、0.8%(1mあたり0.8mm)伸縮する
●60℃を超える条件では使用できない
●気温20℃以上での施工が望ましい
と書かれていました。

クレームになった現場を検証すると「冬期に施工した」という共通項がありました。
どうやら、低温時の施工に問題が多いようです。
さらに補足すると
●直射日光があたる
●サッシが断熱(遮熱)サッシでは無い
という事も挙げられました。
これは温度差が激しいという事だと思います。

特にサッシの影響が大きいようで、同じ現場なのに、1部屋はクレーム、もう1部屋(日陰)は全く問題無しという現場もありました。

対策として、作業場の温度を上げる、シートを熱してから作業する等を考えますが、「冬期の施工はおススメしない」という事も提案せざるを得ないと考えています。
その年にもよりますが、目安として12月中旬から3月上旬。
簡単に言えば「雪が降る可能性が高い時期」になります。

特に12月は貼替の依頼が多い時期でもありますので、注意喚起と温度対策をダブルで行い、クレーム防止に繋げていきたいと考えています。
ほかの業者さんにもヒヤリングしながら、さらに良い対策が可能であれば、改めてお知らせします。

さいたまの建具屋さん s.tateguya@gmail.com