襖や障子の貼替

11月に入り、襖や障子貼替のご依頼が増えてきました。
今の時期は、天候が安定しているので貼替作業も捗りますね。
12月以降は寒さも厳しくなるので、今のうちにご依頼いただければと思います。

最近、他社様のクレーム対応が増えてきました。
貼替専門店が増えた影響でしょうか、作業方法に問題がある業者様も多いようです。
特に多いのが
■シワが酷い
■襖が変形した（開け閉めしにくくなった）
という症状です。

シワに関しては、骨組みの劣化が原因の場合と、糊付けが間違っている場合に分けられます。
前者であれば、ある程度は仕方ない部分もありますが、補強など下処理を行う事で、ある程度は抑える事が可能です。
問題なのが後者。
これは技術、経験不足が多いと予想しておりますが、『熟練のベテランだから安心』と限らないのが難しいところです。

こういった不具合が出た時、『これは古いから仕方ないですよ』と説明する業者様もいるようです。
確かに古い襖や障子では、不具合が出やすいですね。
ですが、不具合が出てから説明するのは、ただの言い訳とも言えます。
正しい判断ができる職人であれば、施工する前に不具合のリスクを判断し、説明できると思うのです。

当店では、想定できる不具合は事前に説明を行い、ご理解いただけたお客様のみ対応させていただきます。
そこでも、不具合が出ても仕方ないという考えではなく、できるだけ不具合を回避できるように、丁寧な施工を心がけます。
その分と書くと言い訳になってしまいますが、他社様より作業期間が長いようです。
お待ちいただく分、ご満足いただける仕上がりになるとお考え下さい。
＊貼替は一般の客様を中心に対応しております。店舗や事務所などは、対応できない事もございます。
＊アパートなどは提携業者様に対応してもらいます（畳もOKです）

繰り返しになりますが、寒くなる前にご依頼いただけますよう、お願いいたします。

さいたまの建具屋さん　s.tateguya＠gmail.com